その時歴史が動いた〜時代のリーダーたち編〜 | ||
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最も輝ける瞬間、最も劇的な一瞬。人間ドラマ−「生きた歴史」を伝える 歴史には、時代を大きく揺るがした決定的瞬間の数々があった。まさに「その時」に焦点をあて、その瞬間の人々の決断や苦悩のドラマを描く。 |
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1、「日出づる処の天子より〜聖徳太子、理想国家建設の夢〜」 |
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今から1400年あまり前、西暦6世紀の末。日本の古代国家 倭国は争乱と殺りくのただ中にあった。政治や宗教をめぐる血みどろの戦い、有力豪族による前代未聞の天皇暗殺事件…混乱する倭国に、史上空前の外圧がおそいかかる。中国に巨大帝国・隋が出現したのである。隋は、朝鮮半島の国々をつぎつぎと傘下に収め、倭国も対応を迫られる。古代日本に大胆な改革者として登場し、理想国家建設を夢見た聖徳太子の壮大な挑戦を描く。 (2003年5月放送) |
2、「天神・菅原道真 政治改革にたおれる」 |
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学者として名高く、死後は“学問の神様”と称された菅原道真は、政治家としても一流だった。平安時代、日本の財政破たんを救うために改革を志した道真が、改革の道半ばにして陰謀に倒れた。その悲劇の時を描く。(2002年5月放送) |
3、「乱世を制するリーダーの条件〜湊川の戦い 足利尊氏、苦悩の決断〜」 |
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鎌倉幕府末期の動乱の時代。後醍醐天皇、新田義貞、楠木正成など、さまざまな人たちが歴史の舞台に立つが、その中から新時代のリーダーとして幕府を開いたのが足利尊氏であった。この時代、武士が最も欲したのは土地の権益を守ることであったが、尊氏はそのような武士たちの期待に応えて政権を打ち立てたのである。去年ロンドンで発見された「太平記・第六巻」を紹介しながら、武士のための新しい政権を築く第1歩となった湊川の合戦での尊氏の勝利の瞬間を描く。(2003年2月放送) |
4、「上杉鷹山 ふたたびの財政改革〜上杉鷹山、2度目の藩政改革に乗り出す〜」 |
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瀕死の財政を合理化で奇跡的に立ち直らせた成功者として名高い米沢藩主・上杉鷹山。番組では、生誕250年を迎えた今年、鷹山直筆の手紙を通じて、藩政改革に悩む鷹山の姿を紹介しながら、一度は改革に挫折した鷹山が、ふたたびの財政改革を成し遂げるまでを、再現ドラマ、ゲストとのトークを交えて描く。なお今回は、9月下旬にオープンする米沢市上杉博物館でトークを収録。(2001年9月放送) |
5、「板垣死すとも、自由は死せず〜日本に国会を誕生させた普及の名言〜」 |
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明治時代の幕開け。「富国強兵」「文明開化」をスローガンに急激な近代化を推し進めていた。しかしその陰で、時代の変化に取り残された民衆は、明治政府に反発。各地で職を失った武士や重税に苦しむ農民の暴動が起こっていた。「日本の行方は、政府ではなく、民衆自らが決めるべきだ。」そう主張して、明治政府を辞して野に下った男がいた。自由民権運動の指導者 板垣退助である。その只中で、板垣を襲った暗殺者の刃…「板垣死すとも、自由は死せず」この言葉は、瞬く間に日本中に広がり、自由民権の火を燃え上がらせた。明治時代に言論を武器に民衆と共に立ち上がり、日本初の国会開設への道を拓いた板垣退助。その不屈の戦いを描く。(2003年8月放送) |